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ソイから始まる物語: 海外初心者の成長日記 第三話 新生活準備(アパート探し)その1

WBAコンサルタント 津田 淳

社内では内示が出るまでは秘密のため、この事を知るのは上司のみ。黙っていなければなりません。

そのため出張に絡めて密かにアパート探しに出かけます。

 

海外が苦手な私はとにかく治安が悪く不衛生だという、先入観がとても強く、インターネットでアパートを検索するものの良い印象がありませんでした。

 

しかし、バンコクに着いて実際にアパートを探し始めると、私の持っていた先入観は少しずつ変わり始めました。

インターネットで事前にリサーチした情報とは違い、現地の不動産エージェントが案内してくれるアパートは、ジムやプール、アパート専用のトゥクトゥクサービスがあるなど快適な生活ができそうな場所が多くありました。

また、アパートの立地も、地元のマーケットやレストラン、公共交通機関へのアクセスが良好で、生活に必要なものがすぐ近くにそろっていることに驚かされました。

 

 

タイではメインの通りにアクセスするための脇道をソイ(Soi)と言います。

そのソイは番号で呼ばれ道路の右側は偶数、左側は奇数のように順番に番号が振られています。

バンコクには在留届を出している数で約5万人の日本人が常住しており、長期滞在や出張も含めれば10万人とも言われます。

その多くはスクンビットエリアに住んでいます。アソーク、プロンポン、トンロー、エカマイといった駅が中心となります。そのため日本人向けのスーパーマーケットや病院、飲食店も多く、過ごしやすいエリアです。

 

私は会社がアソークでしたからアソークとプロンポンの間で、子供の学校の送迎バスの時間が早すぎない場所が良いと考え、スクンビット通りの奇数ソイであるソイ31かソイ33の通り沿いでアパートを探すことにしました。

この場所であれば日本食を豊富に揃えるフジスーパーが徒歩圏内になり、シーロー(軽トラックを改造した乗り合いタクシー)で移動ができます。またBTS(バンコクスカイトレイン)での移動もできます。そしてサミティベート病院もシーローで5分程度の距離になります。

 

 

このアパート探しのプロセスは、私にとって海外生活の第一歩となりました。

事前の不安や恐れとは裏腹に、現地での新しい生活に対する期待感が高まり始めていました。

アパート探しを通じて、バンコクの多様な文化や人々の温かさに触れ、徐々にこの街への理解と愛着が芽生えてきました。

 

実際に暮らしてみて、我が家では人懐っこいアパートのスタッフの方々との日々のちょっとしたコミュニケーションも、現地の文化を知る良い機会となりました。

 

しかし、このアパート探しで実は失敗がありました。

それは、キッチンの広さ、使いやすさと、バー等の飲食店、カラオケ店、そして冠水と部屋の向きです。

 

次回は、これらの点について詳しくお話しし、海外生活を考えている方々に役立つ情報を提供できればと思います。